山梨県内の高校生が県議会で政策を提言する「高校生議会」が3日、県議会の本会議場で開かれた。19校の19人が演壇に立ち、「若者の投票率の向上」「県民の命を守る災害対策」などのテーマで意見を述べた。
車いすとつえで生活している甲府支援学校の保坂悠太さんは道路の全面バリアフリー化を提言。卒業後に備えてバスで通学する練習をした体験を踏まえ、「健常者にとっても生活しやすく、障害の有無にかかわらず力を発揮できるようになる」と訴えた。
県内への移住促進に関しては3人が提言。身延山高校の山本駿さんはIT(情報技術)関連企業を誘致することを、自然学園高校の荒井亮多さんは耕作放棄地の活用や古民家再生を進めることを提案した。
高校生議会は政治参加意識の向上を目的とし、今年で4回目。県議会の桜本広樹議長は「みなさんの提言が将来、実現するかもしれない。今後も県政と県議会をチェックしてほしい」と語りかけた。(吉沢龍彦)