今もなおロシアの侵攻を受けているウクライナの平和を願い、山梨のアート作家が創作活動をしています。
天野しずかさん:
ウクライナを支援したいが自分としては一個人では何もできない。そこでアートをしているので国家であるヒマワリをネコと一緒に描こうと思った。
そう話すのは山梨県昭和町在住のストーンアート作家・天野しずかさん(71)です。
約30年にわたり石にアクリル絵の具でネコを中心とした作品を作ってきました。
天野さんが作られたストーンアートの作品は、今にも動き出しそうなネコとともにウクライナの国花であるヒマワリが描かれています。
ヒマワリを眺めるネコや、ヒマワリ畑の中で楽しそうに過ごすネコなど、どれも鮮やかな色合いで描かれています。
6月には甲府市の甲府ミュージアムハウスで初めての個展も開きました。
天野さん:
ミュージアムハウスがヒマワリを笛吹市八代町に植えウクライナ支援をしていると聞き、私も個展と合わせて猫ちゃんにちょっとヒマワリをあしらったらかわいいかなと思って。売上の一部を復興支援にできたらなと思った。
甲府ミュージアムハウスの取り組みを知り、自身もアートでウクライナの支援をしようと思ったのです。
ウクライナの平和を願い描かれた作品は50点以上に上ります。
天野さんのストーンアートは細部まで緻密に描かれているのが特徴。ネコの毛並みまで細い筆で忠実に再現しています。
偶然友人と訪ねたアトリエで本物そっくりなネコの石に衝撃を受け、ストーンアートを始めた天野さん。
もともと大手化粧品会社でコスメの販売員をしていました。
その時のメイクの技術がストーンアートでも生かされているのです。
天野さん:
筆を持つという共通点がある。猫ちゃんの一番の魅力は目。このアイラインの細い所を描くのが、人間の顔のメイクと石にメイクするというのと共通点があるような気がする。
これまで「ネコ」を中心に描いていたので、今回の制作にあたりヒマワリの描き方を本などで研究したそうです。
天野さん:
実際の花を見たり、ネコとヒマワリの絵本を見ながら。花でもあっち向いたりこっち向いたりするび花びらが面白いし、勉強して描きました。
天野さんはストーンアートを通して多くの人に笑顔を届けたいと考えています。
天野さん:
何十年も描いてきたが、今回は花とネコでウクライナ支援をしている。その時のお客様との会話がものすごく楽しい。今後こういうストーンアートを通じてお客様の笑顔がいただけたら嬉しい。