菓子製造販売などを手がけるシャトレーゼホールディングスは３１日、甲府市のホテル談露館の株式を６月１日付で取得し、子会社化すると発表した。関係者によると、ホテル談露館は甲府駅前での競合に苦戦していて経営悪化のため再建に乗り出していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、宿泊や宴会の収入が大きく落ち込み赤字経営が続いていた。株式会社談露館は４月、新会社を設立・分社化し、事業を新会社に移す手続きを進めていた。シャトレーゼＨＤは１日付で、新会社の株式を取得し、旅館業や飲食業の事業を継承するという。シャトレーゼＨＤによると、子会社化によるホテル談露館の新名称は「シャトレーゼホテル談露館」とし、従業員約５０人の雇用をそのまま継続する。またシャトレーゼＨＤが持つノウハウを生かし、カフェやワイナリーなども展開していく方針だ。ホテル事業は継続しながら、建物の外観、内装の工事を順次、進めていき、年度内には完成させたいとしている。
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