富士山のふもとを走る富士急行線の「寿(ことぶき)駅」(山梨県富士吉田市上暮地)の入場券に、2023年のえと「卯(う)」のイラストが入った「干支(えと)寿入場券2023『卯』」が元日から、富士急行の有人駅などで限定販売される。
もともとは駅のある地名から「暮地(くれち)」という駅名だったが、「墓地」を連想させるとして、1981年1月から地元自治会名の「寿」を駅名とした。駅舎がない無人駅で春には桜が咲き誇り、寿駅―三つ峠駅の間にある「がんじゃ踏切」は富士山と電車がワンショットで収まる絶好の撮影スポットとして人気がある。
縁起のいい駅名と、その年のえとをデザインしたシリーズとして2008年から毎年元日に発売。「2023年はウサギが跳ねるように飛躍の年にしてください」との富士急行からの思いも込められている。
販売は1300枚。大月、都留文科大学前、下吉田、富士山、富士急ハイランド、河口湖の各駅と公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」で200円。【小田切敏雄】