山梨県内では８月２０日、「まん延防止等重点措置」の期間に入ります。
県内全域の飲食店で酒類の提供が禁止となり、店では予約のキャンセルが相次いでいます。
甲府市など県内１８の市町村が対象地域となるまん延防止等重点措置。
飲食店には休業が要請され、このうちグリーンゾーン認証店は、午前５時から午後８時までの時短営業も選択できます。
認証を受けている甲府市のこちらの飲食店は…。
釜めし多ぬき・山村桂社長
「余りにも急すぎて苦慮しています」。
検討の結果、８月２０日から基本休業にし、予約がある日だけ時短営業をすることを決めました。
しかし、その予約も酒類の提供が禁止になったことで延期やキャンセルが相次いでいると言います。
さらに、県全体で酒類の提供が禁止になったことに、甲府市の中心街で居酒屋などを経営する男性は困惑しています。
中心街で３店舗を経営・小澤幸正代表
「お酒を出したらコロナが広がるのかという疑問が一番。これだけ感染対策をしていたら、お酒を出しても出さなくても同じではないか」。
経営する３店舗全てでグリーンゾーン認証を取得し、感染対策を徹底してきましたが、酒類の提供が禁止となったことで、バーと居酒屋の２店舗は休業を余儀なくされました。
行政には早急な支援を求めています。
「協力金の支払いが１か月後、２か月後、３か月後になったらどうなるかわからないというのが一番」。
協力金は休業の場合、１日あたり２万円から１０万円、時短営業の場合、グリーンゾーン認証施設に限り、２万５０００円から７万５０００円の協力金が支給されます。
重点措置の期間は、８月２０日から９月１２日までで、対象地域で県の命令に従わない場合、罰則として２０万円以下の過料が科せられます。
突然の要請に応じる飲食店のためにも協力金の早急な支給などが求められます。
