大月市のJR中央線大月、猿橋、鳥沢の3駅が開業し、今年で120年となったことを記念し、JR東日本八王子支社は1日、大月駅で記念イベントを開いた。来場者らは120年の歴史に思いをはせた。 式典では、大月駅の勝見慎哉駅長が「これからも地域の方々に愛される駅にしていきたい」とあいさつ。大月市の小林信保市長は「交通の要衝としてさらなる発展を祈念している」と述べた。テープカットをして節目を祝った。 都留高吹奏楽部が「サウンドオブミュージック」などを演奏し、男声合唱団「樹響」が伸びやかな歌声を披露した。都留高書道部は巨大な紙に「120年分の感謝を込めて」「各駅停車 流れる景色に思いを馳せて」などとメッセージを寄せた。 新宿-大月駅間ではお座敷列車を運行。大月駅では笹子追分人形保存会のメンバーが人形を持って出迎えた。乗務員の業務体験や、線路点検で使う車両「ATカート」の撮影コーナーもあった。ミニSLに乗った大月保育園年少の若野碧桐ちゃん(4)は「早く動いて楽しかった」と笑顔で話した。 市に伝わる桃太郎伝説から着想を得た、桃太郎とサル、キジの絵を印刷した記念マグネットや、市内で製造した和菓子などの販売もあった。 JR東日本によると、鳥沢駅は1902(明治35)年6月1日に、大月、猿橋の両駅は同年10月1日に開業した。
大月3駅開業120年に思い 多彩なイベントで祝う(山梨日日新聞)