富士山の登山口がある山梨、静岡両県の4小学校の6年生が富士山や地域について学び、発表し合う「富士山登山口子供サミット」が5日、始まった。山梨からは富士吉田市の吉田小が参加し、初回の5日は、顔合わせ式をオンラインで行い、学校や地域を紹介し合った。今後、各校がテーマを設けて活動し、成果発表会を開く。 サミットは、地域に富士山の登山口がある静岡県富士宮市の大宮小、小山町の須走小、御殿場市の印野小と、吉田小の4校が参加。共通点のある学校同士が交流しながら、互いに学びを共有することで、学習意欲を高めようと、常葉大教職大学院の秋山勝美准教授の呼びかけで、初めて企画された。 初回の5日は、各校をオンラインでつなぎ、自分たちの学校や地域を説明。地域にある浅間神社を紹介し、学校でのSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みなどを説明。吉田小は代表の児童6人が、吉田のうどんや火祭り、富士山に現れる農鳥について発表した。 今後、各校はテーマを設けて富士山や地域について学んでいく。吉田小では、歴史や自然、観光やまちづくりといったテーマを設け、地元や専門の人に話を聞きながら、研究を進めていくという。 発表した6年の滝口莉代さんは「同じ富士山でも地域によって取り組みが違うのだと感じた」と感想。渡辺慧斗さんは「これから富士山のことを多く学んで、静岡県の児童に伝えたい」と話していた。 秋から冬をめどに各校の学習成果を披露する発表会を予定している。
富士学ぶ子供サミット 山梨・静岡の4校児童交流 (山梨日日新聞)