山梨市産の桃を使ったクラフトビールの醸造が20日、小菅村のメーカー「ファーイーストブルーイング」で始まった。 新型コロナウイルスの影響を受けた地域産業を支援する同社の「山梨応援プロジェクト」の一環で、醸造は3年目。山梨市の農業生産法人「ピーチ専科ヤマシタ」が昨年収穫した桃を冷凍保存し、原料に使用する。 20日は、醸造作業を報道陣に公開した。従業員が包丁で桃を切り、丁寧に種を取り除いた後、仕込み用のタンクに入れた。加工用の桃「白鳳」1トンを使い、20、21の両日でビール6千リットル分の桃の仕込みを行った。 商品名は、「ファー イースト ピーチ ヘイズ」。「桃の香りが豊かで、かつジューシーさが感じられる」(同社)のが特徴という。6月から県内外の小売店などで、数量限定で販売する。山田司朗社長は「山梨の魅力が詰まったビールを多くの人に味わってほしい」と話している。 同社は8月、今シーズン収穫した桃を使ったビールも販売する予定。
県産桃使いビール(山梨日日新聞)