中央市成島の農業内藤巧さん(42)の田んぼで、レンゲが見頃を迎え、一面にかれんな花のじゅうたんが広がっている。 内藤さんは5年ほど前から、田んぼに点々と咲いていたレンゲの種がこぼれ落ちた後に田を耕し、自然に繁殖させる形でレンゲを育ててきた。年々増え、今年初めて約1650平方メートルの田んぼ全体に広がるまでになった。 レンゲは市の花で、かつては米作りの肥料として多くの農家が栽培していたが、近年は減少しているという。内藤さんは同所で生まれ育ち、レンゲ畑に親しんできたが、2人の娘がレンゲを知らず「地域で身近だった花を子どもたちが知らないのはさみしい」と感じ、育て始めた。内藤さんは「多くの子どもたちにレンゲが彩る景色を知ってもらいたい」と話している。
かれんにレンゲのじゅうたん 中央市の田んぼで見頃(山梨日日新聞)