南アルプス市加賀美の若草瓦会館で１０、１１の両日、インターネット上で予約を受け付けた「甲州十日市だるま」の受け渡しが行われた。通常は、甲府盆地に春を呼ぶ祭りとして知られる同市の「十日市祭典」で販売されるが、新型コロナウイルス感染拡大で中止となったためドライブスルー方式で渡した。 １０日は雪が降り積もる中、多くの人が車で来場し、若草まちおこし協同組合のメンバーや市商工会職員からだるまを受け取った。毎年購入しているという同市藤田の今村治生さん（８５）は「コロナに負けないよう家族の健康を願いたい」と話していた。 だるまには厄よけや大願成就などの願いが込められている。だるまを製作する若草瓦会館の永利郁乃館長は「だるまを飾る文化を継承できて良かった。だるまを飾り、良い一年にしてほしい」と話していた。
ドライブスルーで十日市だるまコロナに対応「良い１年に」（山梨日日新聞)
