■「今年の一皿®」公式サイト https://gri.gnavi.co.jp/dishoftheyear/
▲フォトセッション
⾷を主要テーマにさまざまな調査・研究を⾏い、その成果や提⾔を広く発信する株式会社ぐるなび総研(本社:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:滝 久雄 以下、ぐるなび総研)は、今年の⽇本の世相を反映し象徴する⾷を発表する2021年「今年の⼀⽫®」記者発表会を開催しました。多くの飲食店で提供され経営の救世主となり、今後の日本の食文化として定着する可能性があることなどから、2021年「今年の一皿®」として、「アルコールテイスト飲料」を発表しました。
発表会では、シラフを楽しむカルチャーの普及のため、shirafer(シラファー)プロジェクトの代表を務める小石川 泰弘氏に登壇いただき、記念品を贈呈しました。小石川氏は、「アルコールテイスト飲料の普及に関わる皆さんを代表して、受けとらせていただきました。ありがとうございました。」とご挨拶されました。
また、記念品の「野老十八角折皿(ところじゅうはっかくおりざら)有田焼 2021」は、本年も美術・建築・デザインの境界領域で活躍されている野老朝雄(ところ・あさお)氏がデザイン。野老氏は、「折り紙のような意味の折皿を作りました。」と作品に込めた想いをお話されました。
左:記念品を受け取る小石川氏 右:記念品について説明する野老氏
◆アルコールテイスト飲料の今年ならではの広がりや今後の展望についてトークセッションを実施
トークセッションには、shirafer 代表 小石川泰弘氏、若手料理人を対象とした、日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35 2021 ONLINE」にて最高位のグランプリ「レッドエッグ」に輝いたYamanashi gastronomy Ichii シェフ 堀内浩平氏、2015年より「RED U-35」の審査員で「RED U-35 2022」では審査員長を務める食プロデューサー 狐野扶実子氏に登壇いただき、「アルコールテイスト飲料」について、それぞれお話をいただきました。
堀内氏は「アルコールテイスト飲料は、コロナ禍以前から提供していましたが、今年は酒類提供制限要請のため、以前より頼まれる方が増えました。お客様により楽しんでいただけるように、山梨の素材を活かしたモクテルやコンブチャを提供しています。」とお話し、小石川氏は「コロナの影響や若者のお酒離れなどの要因により、アルコールテイスト飲料が脇役から主役になった一年でした。」と振り返りました。
さらに、料理とのペアリングについて聞かれると、狐野氏は「以前は見た目だけがアルコール飲料に似ているものが多かったですが、今年は香りや喉ごし、テクスチャーなど味覚の細かいところまで進化しバリエーションも増えました。」とお話し、堀内氏は「料理人としてもアルコールテイスト飲料に合わせた料理を作るという楽しみが増えました。」とアルコールテイスト飲料の味の進化を実感していました。
ニューヨークからリモートでの参加となった狐野氏は、「アルコールテイスト飲料は、 SNSによってロンドンから発信され、ニューヨークでも浸透しつつあります。」と話し、さらに「SDGsによる健康思考の高まりが後押ししています。」と世界のアルコールテイスト飲料の動向を伝えました。
最後に、小石川氏は「日本が世界に誇る文化になると確信しています。」と展望を語りました。
▲左から、小石川泰弘氏、堀内浩平氏、狐野扶実子氏
◆「今年の一皿®」とは
「今年の⼀⽫®」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するためにその年の世相を反映し象徴する食を「今年の一皿®」として毎年発表しています。
ぐるなび総研は「今年の⼀⽫®」の発表を通して、⽇本の優れた⾷⽂化を国内外へ発信するとともに、そのさらなる発展へ貢献できることを願っています。ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」という存在意義(PURPOSE)のもと、食文化の発展へ寄与することを目指しています。◆2021年「今年の一皿®」開催概要
主催:株式会社ぐるなび総研、「今年の一皿®」実行委員会
共催:株式会社ぐるなび
後援:農林水産省、文化庁、国土交通省観光庁、日本政府観光局(JNTO)◆「今年の一皿®」ロゴについて
漢字の「 皿 」をシンプルにロゴ化し、上部のカーブは、 その象形文字から採用。左右対称の安定した形状は、信頼性、公平性を示し、全体のフォルムはトロフィー・演壇など「表彰」をイメージしました。また、赤を基調とすることで「日本」や「お祝い」を表現しています。