花火製造のイケブン(静岡県藤枝市)などは18日、初の「富士山花火」を裾野市内で開催する。新型コロナウイルス禍で花火大会の中止などが相次ぐ中、感染対策を徹底した上で伝統芸術の花火振興や地域活性化につなげる。
富士山花火は文化庁の補助金を受け、同日夕から遊園地ぐりんぱ(裾野市)で催す。イケブンや伝統文化継承推進協会(東京・千代田)などが主催し、裾野市が後援する。「日本で最も高い場所で開催される花火大会」をうたい、県外の花火製造会社とも連携して約5000発を用意する。音楽に合わせた「ミュージック花火」や安寧を願う「奉納花火」などを予定している。
会場は屋外で密を避けるなど感染対策を徹底し、有料の観覧席を約4500席設ける計画だ。料金は自由席で大人1人8000円、子ども1人5000円。自家用車から花火を鑑賞できる駐車場のドライブインエリアのチケットも車1台あたり3万円で公式サイトを通じて発売した。
後援する裾野市は新型コロナの感染拡大の影響が続く中、花火大会に訪れた人が地域の商業施設を利用するなど、経済の回復にも期待している。