【山梨】東京パラリンピックのために県内5カ所で採火された聖火が13日、甲府市丸の内1丁目のやまなしプラザ県民ひろばに集められ、県の「共生の火」として披露された。共生社会の実現を目指して、火は県内のすべての市町村に届けられる。
式典は、無観客で行われた。冒頭、県実行委員会副会長の桜本広樹県議会議長が、「本日ここで誕生する聖火が、県民のみなさんを明るく照らす光になることを祈る」とあいさつ。
その後、12日に丹波山、小菅、道志、山中湖の4村と甲府市の5カ所で採火された様子がビデオで紹介された。多摩川の源流の水で作ったレンズに太陽光を集めたり、火起こし器を使ったりしていた。
その後、これらの火を集めて「共生の火」として披露。さらに、そこから採った火を27個のランタンに移して、自治体の職員が受け取った。各地で15日まで火はともし続けられる予定だが、コロナ禍の拡大の中、自治体によっては、一般の人が見られないこともあるという。
各市町村に運ばれた火は、15日に再び集められ、県庁噴水広場で東京に送るため出立式が開かれる。パラリンピックの聖火は、発祥の地の英国の火と、全都道府県から集めた火が一つになる。(平山亜理)