富士吉田市と宿泊予約サイト「じゃらんnet」などを運営するリクルート(東京)は11月29日、同社が所有する消費者の動向データを市に提供する「観光DX(デジタルトランスフォーメーション)のための包括連携協定」を結んだ。市は同社の統計を今後の観光戦略の参考にする。 地域の観光消費額の増加につなげることが目的。両者は2019年3月に互いに観光推進を図ろうと通常の包括連携協定を結んでいる。観光DXの協定は国内で初めてという。 来年1月から試験的に月1回、同社の宿泊予約サイトやキャッシュレス決済サービスの利用者の数や宿泊、決済、口コミなどの統計を市に提供する。市内で同社のキャッシュレスサービスを導入した100業者と宿泊予約サイトを活用する52業者のデータを活用する。 11月29日は市役所で調印式を行い、同社の宮本賢一郎旅行ディビジョン長と堀内茂市長が協定書にサインした。堀内市長は「デジタルデータで効率的に分析し、市が展開したい観光事業と観光客の嗜好性が合っているか判断したい」と話した。
観光データ活用へ協定 富士吉田市とリクルート(山梨日日新聞)