県警組織犯罪対策課は13日、甲府市の無職の80代女性が、警察のおとり捜査を装った電話を使った特殊詐欺の被害に遭い、口座から計2750万円を引き出されたと発表した。県警は「検挙のため『だまされたふり作戦』への協力を依頼することはあっても、警察が現金やキャッシュカードを求めることは絶対にない。求められたら110番通報してほしい」と注意を呼び掛けている。
同課によると、昨年11月17日、被害女性に市職員を名乗る男から「不審な電話があったら県警のコールセンターに電話をかけるように」とセンターの電話番号を伝える電話があった。女性は直前に孫を装う男から特殊詐欺と思われる電話を受けていたことから、伝えられた番号に連絡したところ、警察官を装う男から「警察のおとり捜査に協力してほしい」と言われた。