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2021/11/13 , ,

意思決定スピード感もって

意思決定スピード感もって

 ここ数年、甲府商科専門学校において「山梨地域経済概論」という授業を担当している。受講生がグループに分かれ、地域資源の活かし方を議論し提案する内容である。
 昨年までは観光やジュエリーなど、山梨を代表する産業をテーマにしてきたが、今年は一つの企業に関わってもらい、その企業の課題をどう解決するかを考えている。その企業が情報通信サービスや機器販売などを手がける「フォネットグループ」(甲府市)だ。現在11のグループ会社を擁し、事業内容も多岐にわたる。
 フォネットグループの代表である清水栄一氏は、1991年に株式会社クリエイトを創業、98年に株式会社フォネットを立ち上げた。清水氏は、周りに独立して事業をしている人が多い環境で育ったせいもあり、大学時代から将来は起業しようと考えていたという。
 大学卒業後は建材を扱う商社に勤務したが、パソコンが普及してきたことを機に起業した。それまでの経験を活かし、パソコンを活用して工務店や住宅メーカーへの営業支援を行った。
 そんな中、携帯電話が普及してきたため、情報通信機器販売・ICT各種ソリューションの会社を設立。それがフォネットである。携帯電話の販売というと路面店が中心だった時代、いち早くスーパーなどの中に出店する「イン・ショップ」を展開。当時の携帯電話ユーザーは男性中心だったが、女性への普及を見込み、女性がアクセスしやすい場所へ戦略的に出店した。
 その後も時代の変革と共に新しい分野に進出した。フォネットの強みである情報通信分野を核に、新しい付加価値商品の開発・提供を進めた。新分野進出では人との出会いも大きかったという。スピード感をもって意思決定し、新しいものを迅速に取り入れる姿勢が、新たな事業との出会いを生んだといっても過言ではない。経営学でいう「計画的偶発性」である。
 このようにフォネットグループの強みの一つは何と言ってもスピード感であろう。今後は全てが加速する時代とも言われる。そうしたスピード感が、これからの時代は更に重要になってくるのではないだろうか。

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