山梨県の長崎幸太郎知事は12日、新型コロナウイルス感染者数が県内で急増していることを受け、14日から飲食店などに休業要請すると発表した。大規模集客施設にも休業や入場者数の制限を要請する。観光目的での来県自粛や県民の外出自粛を求めている22日までの期間を想定しており、休業に伴う補償などについては検討中という。
県内では11日までの1週間で新規感染者が392人で、10万人あたり48.3人と、まん延防止等重点措置が出されている一部の自治体を上回っている。病床使用率も55.4%に達し、病院によっては満床となった例もあるという。長崎知事は「必要があれば、まん延防止等重点措置などの適用を国にちゅうちょなく要請する」との考えを示した。
一方、県は現在305床確保しているコロナ向け病床を30床余り増やせる見通しを明らかにした。宿泊療養施設も最大で536室確保できる見通しという。長崎知事は「これらにより、感染者数が60~70人程度で継続した場合は、自宅療養を回避できる。ただし、不要不急の外出自粛や家庭内での感染防止の徹底などが不可欠だ」とした。