山梨県内の9月の有効求人倍率は1.25倍で2カ月ぶりに上昇に転じた。一方で、今後の経済情勢の不透明感から休廃業や解散した企業は増加している。山梨労働局によると、9月の有効求人倍率は1.25倍で前月より0.01ポイント上昇した。宿泊業や観光業は求人に慎重な動きが続くものの、コロナ後の経済回復への期待感から前年の同月と比べ新規求人数が増加したという。一方、帝国データバンク甲府支店によると、今年1月から9月に休廃業または解散した県内企業は306件で、前年の同じ時期を10件上回った。前の年の同じ時期より減少している企業倒産とは対照的な動きだ。コロナ禍で浸透した生活様式の変化で業界によっては、収束後に以前の売り上げが戻るか懐疑的な経営者もいて、特に観光関連産業で傷口が浅いうちに事業をたたむケースも目立つという。
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