甲州市は27日、今年収穫されたブドウで造られたワインの品質審査会を、同市勝沼町菱山の「勝沼ぶどうの丘」で開いた。
市内のワイナリー18社が「甲州」種や「マスカット・ベーリーA」種を用いたものを中心に、白、赤、ロゼ、発泡ワインの計39点を出品した。
ラベルを隠された状態のワインをソムリエら8人の審査員が試飲。審査員らは「新酒らしい味わいがある」「酸化した臭いが気になる」など意見を交わしながら、色や香り、後味などを丹念に審査し、評価の平均点数が一定水準以上の32点が「合格」となった。
今年はブドウの作柄も良く、勝沼ぶどうの丘レストランのソムリエ、城山憲雄さんは「ブドウ本来のうまみや味わいが反映されたものが例年より多い」と評価。「新型コロナの行動制限も緩和された。大勢は難しくても、皆さんが集まる機会に楽しんで飲んでもらえたら」と話した。
合格したワインは同施設で11月3日から販売されるほか、同日から23日まで開催される「山梨ヌーボーフェアin勝沼ぶどうの丘」で有料試飲もできる。