SF映画やアニメでは見たことがあるかもしれない「空飛ぶバイク」の完成発表会が行われ、実用化へ向けた実証実験が山梨県で行われる見通しとなりました。
地上3メートルほどの高さで飛行するバイク「エックストゥーリスモ」。
東京に本社があるALIテクノロジーズが4年かけて開発し、10月26日静岡県内で完成発表会が行われました。
このホバーバイクは軽乗用車並みの大きさで重さは300キロ。飛行原理は小型無人機ドローンと同じです。機体の前後にある大小6つのプロペラをエンジンとバッテリーで動かし、最高時速は100キロ、最大飛行時間は40分です。1台の値段は7770万円で10月26日から予約受付を始めました。
ただしこのバイクは法の規制などにより現在は定められた場所しか飛行できません。
開発した会社の会長は甲府市出身の小松周平さんです。10月26日山梨県と協定を結び、空飛ぶバイクである次世代エアモビリティを実社会で使えるよう、双方が協力していくことにしました。小松会長は「山梨県は自然とテクノロジーが融合する環境に最適」と話しています。
山梨県は実用化へ向けた実証実験の環境の提供を行う他、救援物資の輸送など災害時での活用や、規制の緩和などで国や市町村に働きかけを行います。
県は実験場の場所など今後、具体的なことを詰めていくとしています。