富士急行は、都留市上谷の「谷村町駅」の副駅名を「谷村城下町」とした。副駅名は同社と同市が公募して決めたもので、戦国時代から江戸時代にかけて「谷村城」や「勝山城」を中心に城下町として発展してきた同市を国内外に広く発信していく。
同社と同市が今年7月、市民らを対象に副駅名を公募したところ、約90人の応募があった。その候補の中から、情緒あふれる城下町のイメージに合った「谷村城下町」が副駅名に選ばれた。
今月1日に同駅前で行われた記念セレモニーで同市の堀内富久市長と、同社の堀内光一郎社長が副駅名が入った駅の看板の除幕を行った。堀内社長は「城下町を世界に向けて発信し、市内を訪れる人を増やして地域の産業を活性化させたい」とあいさつした。
同駅は、都留市街地を展望できる「勝山城跡」の城山(571メートル)に登る際にも便利で、周辺を散策すれば城下町として栄えたまちの雰囲気を楽しめる。
副駅名の導入を記念して、同社は11月30日まで富士急行・大月駅で、大月―谷村町(谷村城下町)間の往復乗車券と、谷村町駅近くにある市博物館「ミュージアム都留」の入場券がセットになった「谷村城下町歴史探訪きっぷ」を販売している。きっぷは大人1100円、中高大学生1000円。小学生500円。