まん延防止等重点措置が９月１２日で解除されることを受け、山梨県内の飲食店は休業から営業再開に向けた準備に追われています。
山梨県甲府市中央１丁目にある居酒屋・友四郎は、重点措置の解除に伴い翌１３日から営業を再開することになり、９月１０日の日中は開店に向けた準備に追われていました。
酒類の提供も認められることから、酒の卸売業者がビールなどを届けていたほか、従業員が店内の掃除をしたりジョッキを洗い直したりしていました。
こちらは８月１４日から県の要請に従って午後８時までの時短営業を行い、重点措置が適用された８月２０日からは休業していたため、約１か月ぶりの通常営業となります。
居酒屋友四郎は従業員が８人いて、要請に応じたことで支払われる協力金だけでは、いずれ生活が成り立たなくなる厳しい状況を強いられていたといいますが、営業が再開できるとあって胸を撫でおろしています。
ただすぐに客足が戻ることはないとみていて、今後も感染対策を徹底した上で様子を見ながらの営業再開となりそうです。
一方、慎重な意見もあります。
県内の新型コロナ感染者を受け入れる重点医療機関の複数の関係者は、重点措置の解除により「県民の意識が緩むことが心配される」「新規感染者数が減少傾向にある今を維持することは難しいのではないか」「今後は増加する可能性が高く感染再拡大を危惧している」といった声が上がっています。
なお県は、休館している美術館などの県立の施設について重点措置の解除後、順次開館すると発表しました。
