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2024/06/04 ,

自転車道「フジイチ」整備推進

自転車道「フジイチ」整備推進

 山梨・静岡両県などが、富士山を一周する自転車コース「フジイチ」の自転車観光道「ナショナルサイクルルート(NCR)」指定を目指し、施設の選定や道路の整備を進めている。3日には静岡県内で推進協議会を開き、ルート案や、出発拠点となる「ゲートウェイ」の概要を示した。今後は安全対策や、休憩施設の拡充を進め、指定へ向けた準備を進めていく。(涌井統矢)
 NCRは、国が日本を代表する自転車観光ルートを指定し、サイクルツーリズムの推進を図る制度。現在、第2次計画まで策定が進んでおり、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」や、北海道の十勝地方を巡る「トカプチ400」など6か所が指定されている。2026年度には第3次計画が策定されるとみられ、「フジイチ」も指定を目指している。
 山梨県では、2019年に自転車による地域振興を図る「県自転車活用推進計画」を策定。東京五輪の自転車競技コースを活用した「オリンピックレガシーロード」などをモデルルートとして示すなど、「サイクル王国やまなし」を目指してきた。
 静岡県内でも同様の動きがあったことから、両県は昨年8月に推進協議会を設置。世界文化遺産にもなっている富士山周辺を巡るサイクルルートのNCR指定を目指し、協議を進めてきた。
 3日の第3回推進協議会では、両県や周辺市町村、国の担当者らが参加。全長約160キロのルート案や、ゲートウェイの設置候補となっている施設を示し、今後の計画を話し合った。
 ルート案は、富士山周辺の観光地を巡ることができるように作られ、県内では富士五湖や、忍野八海などが組み込まれている。
 ルートの案内方法は、道路に矢印で示し、案内看板を設置するほか、マップも作成する。
 ゲートウェイはレンタサイクルなどが利用可能で、手荷物ロッカーや着替えスペースの機能が整備されていることが求められている。山梨県内では、富士吉田市内にある富士山駅と道の駅富士吉田の2か所、静岡県内5か所の計7か所が候補としてあげられた。
 今後は、道路の安全対策やゲートウェイ施設までの自転車運搬サービスの拡充、施設での自転車組み立てのスペース確保やシャワー設備などの設置など、サイクリストらの利便性向上を進め、指定へ向けた課題解消に取り組んでいく。
 県道路整備課の担当者は「富士山の自然や文化財を楽しみながらサイクリングしてもらえるよう、整備を早急に進めていきたい」と話した。

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