手作りの菓子店も営み「音楽」と「菓子」を融合させ、地域を盛り上げようとしている女性がいます。
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甲州市に、2022年7月オープンした菓子店「みそらど」です。
こちらを営むARISAさんは約3年前、東京から移住し、民家をリノベーションしてマフィンやケーキなどの販売を始めました。
全て手作りで、植物性の素材だけで作られています。
ARISAさん:
全ての人たちが同じ食卓を囲んで、同じものを食べて笑顔になれる、そうしたら幸せな世界になるのではないかと。それで食材は植物性100%にこだわった。
さらに・・・
ARISAさん:
B品と言われるものを生かしたいという思いがあり、自分で加工してお菓子にしています。
桃と紅茶のマフィンは、地元のはねだしの桃を使って作りました。
桃の甘さに紅茶のいい香りがよく合います。また、素材本来の味を感じるので、とてもやさしい味わいです。
その味が知れ渡り、地元で人気の店に。
実はARISAさんにはもう一つの顔が…
鍵盤ハーモニカとリコーダーの大会「ピアリコ動画フェス」で2022年、最高賞を受賞した今注目のミュージシャンなんです。
ARISAさん:
食と音楽は自分にとって欠かせない健康の土台。音楽に対しては、自分の想いを音に伝えることは、みんなを幸せにする基盤なので、心の健康の土台になると思う。
ARISAさんは 2015年から「MAMEFUTATSU」というグループ名で、パートナーのTORUさんと活動しています。
これまでに3枚のアルバムをリリースし、全国の音楽フェスティバルに参加してきました。
その中で人や自然に惹かれ、2020年にパートナーとともに東京から甲州市に移住してきたのです。
ARISAさん:
山梨全体の人たちと繋がって、音楽を通して人と人の関わり合いをすごく大切にできる環境だと思った。
そして本格的に「鍵盤ハーモニカ」の演奏を始めました。
ARISAさん:
山梨に来て、ふとまた(音楽を)やりたくなった。
山梨の景色がそうさせた。自分の表現の幅を広げたくて、鍵盤ハーモニカを手に取った。
学校などで、多くの人が一度は演奏したことがある「鍵盤ハーモニカ」。
楽器メーカーヤマハへの2022年度の問い合わせは、前の年の2.5倍に増え、人気を集めているんです。
ARISAさん:
自分の息を使って音を出すところがポイント。自分の出したい音のイメージに合わせて音の表情が全く変わってくる。
忘れかけていたこの魅力を伝えようと、3月県内では数少ない鍵盤ハーモニカ専門の教室を始めたのです。
この日は親子が体験レッスンに訪れました。
受講者:
「小学校や中学校ぶりに吹いた。勝手にセッションを自分もしているというイメージで楽しかった」
「合奏をしてワクワクして面白かった」
ARISAさん:
地域の人たちが集って、交流ができる場所にしていきたい。それをみなさんが持ち帰って、ご自身のまわりに楽しさを広めていったり、山梨を拠点に日本全体にハッピーなエネルギーが広がっていったら楽しい。