道の駅富士川は、江戸時代から県内で栽培されていた葉物野菜「長禅寺菜」を使った新商品の総菜「住職の食卓 古長禅寺菜こんぶ」の販売を始めた。南アルプス市鮎沢の古長禅寺(滝川宗然住職)が栽培した長禅寺菜を加工している。 道の駅富士川などによると、長禅寺菜はアブラナ科の一種の葉物野菜で、江戸時代に甲府市周辺で栽培されていたという。現在は生産者が減少していて、古長禅寺は長禅寺菜を次世代に継承するため、栽培に取り組んでいる。古長禅寺に協力する農家が道の駅富士川に相談し、商品企画が始まった。 商品は漬け込んだ長禅寺菜に国産昆布を加え、とろみを出した。シャキシャキした食感が特徴という。道の駅の担当者は「そのまま食べてもいいし、ご飯やパスタ、そばなどにも合う」としている。 パッケージデザインは甲府市在住のイラストレーター神山奈緒子さんが担当し、住職の似顔絵を添えている。商品は1パック(230グラム)691円。 道の駅の担当者は「長禅寺菜を地域の食卓に届けようという関係者の思いが詰まっている。多くの人に味わってほしい」と話している。
長禅寺菜の総菜味わって 道の駅富士川で新商品販売(山梨日日新聞)