<行動するシンクタンク>
1月初めの掲載ということで、明るい話題を。
山梨県では、中部横断自動車道が静岡県側とつながり、約1年4カ月が過ぎた。並走する国道と合わせた交通量は増加し、コストコなどの企業進出や倉庫の立地などが相次いでいる。山梨の果物も、静岡で人気のようである。
こうした中で、次に期待される道路整備が、山梨県北杜市~長野県佐久穂町間が未着工の中部横断自動車道北部区間の全線開通である。実現まで10年、20年とかかるかもしれないが、機械製造業が盛んな山梨県や長野県諏訪地域、伊那・飯田地域と北関東の工業集積地や茨城港を短時間で結ぶことになり、同地域の企業にとって新たな取引先の開拓が見込め、北米向けの玄関口の選択肢が一つ増える。東北からの観光客の誘致も追い風となろう。
長野県飯田市と静岡県浜松市を結ぶ三遠南信自動車道の開通も注目である。山梨県からみるとなじみは薄いが、首都圏から山梨・長野・静岡を周遊する新たな観光ルートが誕生するかもしれない。