今年の干支は「うさぎ」。ぴょんぴょん跳ねる愛らしい姿は人を和ませ、ペットとしても人気だ。山梨県内を見渡すと、ウサギが暮らす定番スポット以外にも、意外な場所で出会えそう。 安全と健脚祈願の場 河口湖畔から「河口湖 富士山パノラマロープウェイ」で天上山に上ると、たぬき茶屋に隣接して「うさぎ神社」がある。ロープウェイを運行する富士急行(富士吉田市)によると、富士河口湖町の天上山は、太宰治の小説「カチカチ山」の舞台という説があり、ウサギとタヌキのモチーフの由来となっている。 富士山が一望できるうさぎ神社は、三ツ峠からの登山者や観光客の安全、健脚を祈願する場とされ、ご神体として社の中にウサギを安置。こま犬ではなく、2体の「こまうさぎ」もいて、後ろ足で立ち上がっているのが「富士見兎」、頭を伏せているのが「夢見兎」という。 ウサギをモチーフにした御朱印(400円)も人気だ。ラミネート加工されたタイプは日付を手書きしてもらえる。紙のタイプは春夏秋冬でデザインが異なり、日付はスタンプ印。ウサギをデザインしたお守りやおみくじ、きな粉と黒蜜をまぶした「うさぎ団子」(400円)もある。 河口湖畔から山頂までのハイキングコースもあり、帰りはロープウェイに乗らずに歩く人もいるという。下りで片道約40分。
うさぎ神社(山梨日日新聞)