富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は24日、午前9時55分ごろ、来園客2人が乗車中の大観覧車のゴンドラのドアを係員が閉め忘れ、ドアが開いた状態で1周させたと発表した。
同社は「お客様に多大なるご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます」とし、原因を調べている。
富士急ハイランドでは、人気ジェットコースター「ド・ドドンパ」の乗客らに骨折などの負傷が相次いでいる。第三者委員会(委員長・上山信一慶応大教授)を設置し、安全管理体制などを調査しているが、今月4日に公表された中間報告は、運行体制に不備はなかったとした一方、「正しい乗車姿勢についての説明や注意喚起が徹底されておらず、改善の余地がある」と指摘。設備や機材整備ばかり重視する「機械信仰」が背景にあるとして、安全管理体制の強化を提言していた。【山本悟】