<行動するシンクタンク>
先日知人から、自分宛に届いたメールが本物か見てほしいとの相談を受けた。それは、誰もが知るECサイトを装った巧妙な詐欺メールであった。送信元を確認したところ、メールアドレスがフリーメールであったので、よくあるフィッシング詐欺メールだと判断できた。しかし、特に判断能力が低下している認知症の方々にとっては、そういった識別は困難であろう。
2025年6月に消費者庁が公開した「消費者白書」(25年版)によると、「認知症等高齢者」の24年の消費生活相談件数は9618件であった。高齢者全体と比較して認知症等高齢者のトラブルは訪問販売や電話勧誘販売が多く、特に訪問販売の割合が高い。