
目の見えにくい人の歩行支援のため、点字ブロックとスマートフォンを活用して音声で案内するシステムが広がりを見せている。点字ブロックにマークを付けて「コード」化し、それをスマホのカメラとアプリで読み取ることで、現在地や周辺情報などを聞くことができる。金沢工業大の開発者は、観光情報も得られるよう改良を進めており「観光客や外国人も、より街歩きを楽しめるようにしたい」と語る。
「約2メートル先の右側には、土や新緑の香りを楽しむコーナーがあります」。4月、川崎市の等々力緑地で開催された「全国都市緑化かわさきフェア」に実証実験としてシステムが導入され、視覚に障害がある東京都足立区の川口育子さん(61)が試した。「情景がイメージできるのでわくわくする」と声を弾ませた。