こんにちは、きっかけデザイン研究所白井秀典です。
山梨でがんばる皆さんのビジネスを、ほんの少しでも応援できればと思い、今回は「SWOT分析」について書いてみます。
専門用語はできるだけ使わず、「自分の会社を知る道具」として、肩の力を抜いて読んでくださいね。
(※この記事は山梨を含む地域のマーケティング、ブランディング、経営に興味がある方向けに書いています。)
目次
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SWOT分析とは?
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山梨だからこその事例
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4つの視点の見つけ方
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日常に使える3つのヒント
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まとめと明日の一歩
1. SWOT分析とは?
SWOT分析とは、自社を
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強み(Strength)
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弱み(Weakness)
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機会(Opportunity)
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脅威(Threat)
の4つに分けて整理し、「何に注力するか」「何に注意するか」を見極める道具です。
山梨の地域性を踏まえると、「地元のお客様とのつながり」「自然環境」「観光資源」などが、強みや機会として光りますし、逆に「人口が少ない」「都心に比べ認知が低い」といった弱みや脅威もあります。でも、ここをきちんと見つめ、どう活かすかが大事です。
2. 山梨だからこその事例
強み:
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地元ならではの信頼関係
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地域資源(ぶどう・甲州牛・富士山)とのつながり
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人と人の距離が近いコミュニティ
弱み:
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首都圏に比べた情報量の少なさ
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人材・ノウハウ不足
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自社の魅力を言語化しにくい
機会:
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Uターン・Iターン需要の増加
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地域観光・地産地消の追い風
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国や県の補助金・支援策
脅威:
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都会の安価・便利なサービス
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後継者不足・人口減少
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自然災害リスク(台風、洪水)
3. 4つの視点の見つけ方
① 強み:自分ごととして考える
・お客様に喜ばれたことを思い返す。
・地元ならではのほっこりした体験はありませんか?
・競合にない、自社の特別感を書き出しましょう。
② 弱み:正直に向き合う
・集客で苦手なことや、社内の困りごとは?
・人手が足りずサービスにムラが出たことは?
・「何となく苦手だな」と感じていることも大事な気づきです。
③ 機会:周囲の動きに気を配る
・補助金や補助事業の制度をチェック。
・観光施策や企業連携の話が出ていませんか?
・SNSやネットの話題で山梨ブランドが注目されていれば、そこが入り口です。
④ 脅威:外の変化を敏感にキャッチ
・都心から来た新規参入者は増えていますか?
・技術革新で「既存のやり方」が使えなくなることは?
・災害や経済の不安定さも見逃せません。
4. 日常に使える3つのヒント
ヒント①:一人じゃなく誰かとやろう
社内で、家族で、仲間でやると新しい気づきがあります。強みだと思っていたことが実は弱みだったり、他人の一言が光ります。
ヒント②:「一歩先」の行動につなげる
分析して終わりではなく、
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【強み×機会】で何を試す?
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【弱み×脅威】をどう避ける?
具体的な行動に落とすことが大切です。
ヒント③:いつもブラッシュアップ
SWOTは一度やったら終わりではありません。半年、あるいは季節ごとに見直すことで、地域の動きや自身の変化に対応できます。
5. まとめと明日の一歩
「SWOT分析」は、難しいものではなく、自分の会社を「地図」に例えると、どこが青い海で、どこが急な崖かを知る作業です。
山梨には都会にはない温かさと豊かな自然があります。その中で、自社の「らしさ」をどう光らせるかを見つけるのが、ブランディング、そしてマーケティングの第一歩です。
今日話した内容をもとに、次の3つをやってみてください:
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SWOTの4マスを紙に描いて、自社の強み・弱み・機会・脅威を書き出す
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書き出した中から「やってみたいこと1つ」「直したいこと1つ」を選ぶ
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そのために「いつまでに」「誰と」「何をするか」を決めてみる
この小さな一歩が、明日の地元ビジネスを育て、結果として「山梨の魅力を発信する」力につながります。マーケティングやブランディングって、大げさに考えなくていい。自分らしく、自分のペースで、地域と共に歩めるものですから。
もし、進めながら悩んだときは、ぜひ私に相談してください。温かな言葉とやさしい視点で、三方よし以上の関係を一緒に育んでいきましょう。
白井秀典
きっかけデザイン研究所代表/マーケティングプランナー