適正に管理、保全された森林であることを証明する国際認証「FSC」の認知普及と認証材の販売促進を目指して、「やまなしFSCフォーラム」(県主催)が23日、甲府市の恩賜林記念館で開かれた。県内の森林面積の4割が認証林で、全国一の面積を誇るだけに関心も高く、県内外から約100人が参加した。
フォーラムでは、NPO法人「FSCジャパン」代表の太田猛彦・東京大名誉教授が基調講演。「温暖化の原因となる石油など化石燃料と異なり、再生可能エネルギーを生み出す森林は温暖化を防止し地球環境を保全する」などと森林の重要性を訴えた。
パネルディスカッションでは、県内の林業家、ホテルなどで使う家具、備品の企画、設計を行っている会社社長、和食店を経営する企業担当者ら、認証材の生産や活用に関わる4人のパネリストが登場。「認証材の導入で従業員の意識が変わった」「消費者も自分ができる環境貢献への一歩として、認証材による商品を使ってほしい」などと主張した。