山梨県内でクマの目撃情報が相次いでいる。専門家はクマの冬眠時期が遅くなっていると指摘し、これからの時期も警戒が必要としている。県内では今月すでに8頭のクマが目撃されていて、富士吉田市では2日間で3頭目撃されている。県によると、2013年度以降県内ではクマの目撃情報が年間120頭前後で推移していたが、2019年度に過去最多の210頭が目撃されて以降、年間160頭以上に目撃情報が増えた。クマの生態に詳しいNPO法人「山梨ツキノワグマレスキュー」の清水邦彦代表理事は温暖化の影響でクマの冬眠時期が遅く11月、12月の目撃情報が増加する傾向にあると指摘している。また、開発などで森林が減っていることから森に餌が少なく人里に下りてくるケースが増えているという。清水代表はクマを寄せ付けないためには家の周辺にある木から落ちた果物などを処分することが必要だと話している。また、山に入る際には鈴を持つことや複数で行動することを呼び掛けている。
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