日本の各地に息づく多種多様な「祭り」。少子高齢化や過疎化、物価高から果てはコンプライアンス(法令順守)の大号令まで、時代の波に翻弄(ほんろう)され、形を変えつつも受け継がれてきた。一方で、関わる人たちのさまざまな思いが結集した時、地域に新たな活力を生み出す可能性も秘めている。“祭りは世につれ世は祭りにつれ” 祭りの現場を訪ねると、地域の「現在(いま)」が見えてきた。
木々の生い茂る斜面に三方を囲まれたすり鉢状の境内。わずかにある平らの部分に人がひしめく。周囲に張り巡らされた仕掛け花火から滝のように火が舞い落ちると、「犀川神社の杜煙火(もりはなび)」の始まりだ。